うるおいらんど

「現場のためのSwift4」を一読しました。

どうも、Reoです。

今回は「現場のためのSwift4 Swift4.1 + Xcode9.3対応」という本を一読したので紹介していこうと思います。

現場のためのSwift4 Swift4.1 Xcode9.3対応

新品価格 ¥3,218から (2018/10/25 01:40時点)

1週間ほど前に読み終えていたのですが、Robinの方で少しドタバタがありましてそちらを優先していました。書こうとしていたことは大分飛んでしまいましたが、頑張って書いていこうと思います。

 

本書の概要

本書はタイトル通り「現場のため」のSwift4 について書かれた技術本になります。

サブタイトルとして『実務で「本当に」通用する開発者になるための教科書』と書かれています。

本書ではiOS開発における開発の全行程を知ることができる、つまりプログラミング以外の部分の工程について知ることができる貴重な一冊です。

本書は以下のように構成されています。

目次

第1章 Swiftを使ったiOSアプリ開発の現場と今後の動向

第2章 企画・要件定義

第3章 設計

第4章 プロジェクト管理

第5章 開発の効率化

第6章 iOSアプリ開発のためのSwift プログラミングその1

第7章 iOSアプリ開発のためのSwift プログラミングその2

第8章 総合演習・iOSアプリ開発 カメラアプリ その1

第9章 総合演習・iOSアプリ開発 カメラアプリ その2

第10章 総合演習・iOSアプリ開発 ニュースアプリ その1

第11章 総合演習・iOSアプリ開発 ニュースアプリ その2

第12章 リリース準備〜アプリ公開

第13章 リリース後の対応とアップデートについて

 

目次等込みで560ページのボリュームですが、A5 サイズの本なので結構さくさく読めます。

 

本書のターゲット

対象読者は以下のように書かれていました。

・初めてSwiftについて学ぶ初心者ではなく、入門書通りにサンプルアプリを作ることができる方

・開発の経験はないが、これからiOSアプリを自分で作ってみたいと考えている方

・これからiOSアプリの開発現場に携わろうとしている方

・現在iOSアプリの開発現場に身を置いているが、プログラミングの工程以外の知識・スキルを身につけたい、次のステップへ進みたい方

・開発現場レベルで必要とされる知識・スキルを学びたい方

重要なのが、iOSアプリ開発の初心者向けではないということでしょう。

私自身も読んでみてそう感じました。

 

私的には以下のような方にオススメかな〜と思います。

  • iOS開発現場のプロジェクトリーダー・プロジェクトマネージャー
  • 個人でアプリを作っているが、現在のやり方でいいのか不安な方

プロジェクトを管理する側の人向けだなぁという印象でした。

 

総評

タイトル、なんで「現場のためのiOS開発」ではなく「現場のためのSwift4」なんだろう・・・・というのが一番の感想ですね。

確かに、Swift4での変更点等について20ページぐらい書かれていますが、次期にSwift5がリリースされて読めなくなる本ではないので少しもったいないです。

また先ほど書いた通り、iOS開発現場のプロジェクトを管理する側の方に読んで欲しい一冊であると感じたので、そういう点でもミスリードだなぁと思いました。

 

Swiftというプログラミング言語があるのは知っているが、それがiOS開発に使われていると確実に知っている人だけがプロジェクトを進行していくとも限らないですからね。

 

作れるアプリ

演習では実際にコードを写経してアプリを作ってみました。

第8,9章で作れるアプリは以下のようなものです。

写真にフィルタをつけるサンプルになります。

 

また、第10,11章ではWordPress APIを用いて記事の一覧を表示するサンプルアプリを作成しました。

こちらは通信処理に加えて、ローカル通知も実装します。

私はUILocalNotificationしか使ったことがなかったので、UNUserNotificationCenterでの実装方法を学べて良かったです。UILocalNotificationは既にdeprecatedになってるから移行しないと・・・

 

どちらも企画が既にされている状態と仮定して、設計・実装・運用について触れられています。

実装はStoryBoardを利用しています。

 

前章の第6,7章にてSwift言語についても触れられていますが、そちらの知識だけで上記2つのサンプルアプリを作ると大分モヤモヤすると思います。

具体的にモヤる点として、weakについて一言も触れられていないのにコード内にweakが出てくるところとかです。Swift言語については他の書籍などで勉強した方が良いでしょう。

 

持ち歩いて読める一冊

本書はA5サイズという、他の多くの技術本と比べて小さめです。分厚いですけど。

また、ゴリゴリコードを書きながら読むタイプの本でもなく、大部分がプログラミング以外で構成されているので、手元にPCがない状態でも読み進められる一冊だと思います。

プログラミングコードも読める人は流し読みでも十分良いぐらいですね。

カフェや移動中の電車などで読むのにちょうどいいと思います。私は家でゴロゴロしながら読みましたけども。

 

開発全体の進め方の知識が書かれたiOS開発の本は少ない(というか他に知らない)ので、気になった方は是非読んでみてください〜

現場のためのSwift4 Swift4.1 Xcode9.3対応

新品価格 ¥3,218から (2018/10/25 01:40時点)

 

 

 

以下オフレコ。

私が本書に書かれているだろうと期待した内容がいくつかありました。

例えば、iOS開発のテストの方法。ブレークポイントについては書かれていましたが、ユニットテストとかそういうのが知りたかったな〜と思いました。

また、審査提出時の暗号化通信してるかどうかチェックの話も欲しかったですねぇ。

エラー処理の話とかをもうちょっと掘り下げて欲しかったなーというのもあります。サンプルコードではアラートを出すようにしていたぐらいだったので。

あとは全体的に説明がフワッとしてるんですよね。文法部分はおそらくわかっている前提なのでおさらい程度で良いのかな〜って気もしますが。

 

私は個人でiOSアプリを数本出していますが、その時の手順が実際の現場とはどの程度違うのだろうかという確認をしたくてこちらの本を手に取りました。

結果的に言えば、あんまり大差ないなーという感じでした。なので物足りなさを感じるんでしょうかね。

 

それでもSwift4の変更点とかをちゃんと追っていたわけではなかったですし、開発工程のチェックにもなりましたし、ちゃんと得るものはありました。

物足りなさを感じた部分は今自分に足りてない知識だと思いますし、それが洗い出されたかなーという気もしています。良いキッカケにはなりました。

とても読みやすい本ではあると思いますので、是非さらっとでも読んでみてください。

 

ではでは。

Comments

コメントはありません。

現在コメントフォームは工事中です。