「ラズパイPicoWかんたんIoT電子工作レシピ」を一読しました。
どうも。Reoです。 「ラズパイPico W かんたんIoT電子工作レシピ」を写経しながら一読しました!
本を読んだきっかけ
著者のそぞらさんのTwitterを以前から拝見していました。いつもツイートを見て、ラズパイでこんなの作れるんだ!ってワクワクしていました。(Twitter時代から見ていたので、X表記しないぞ)
そぞらさんが本を出すということで、発売してすぐに購入しました!
また、去年のAmazon プライムデーでラズパイPicoWのスターターキットを購入していたので、既にラズパイPicoWを触る準備はできていました。
やりたいと思いつつ、1年間眠らせていたので、本の発売と、仕事の一区切りのタイミングが合い、無事に1冊読み切ることができました。
つくったもの
紹介されているものは以下のとおりです。
- Chapter 1 イントロダクション―Raspberry Pi Pico W入門
- Chapter 2 Pico Wでプログラミングに挑戦
- Chapter 3 電子工作プロジェクトへのステップアップ
- Chapter 4 光の強さで降水確率を知らせる装置
- Chapter 5 ごみの日をお知らせする装置
- Chapter 6 お風呂の湯はりボタンをスマホで遠隔操作
- Chapter 7 玄関のカギは閉まってる?Pico Wで遠隔確認する装置
- Chapter 8 今日は何着る?洋服選び提案ChatGPTロボット
Chapter 2: 本体のみの操作
Thonnyでプログラムを書いて、Pico W 本体上のLEDを光らせたり、マイコンチップ上の温度センサーの値を取得したりしました。
以前私が触ったことがあったのがラズパイ3だったので、ラズパイ3ではOSをインストールしたりディスプレイに接続したりして、単にPCを触っている感覚だったので、ラズパイPicoのように電源に接続すると単一のプログラムを実行するモノというのにワクワクしました。
Chapter 4:降水確率を知らせる
LEDを光らせて、その明るさで降水確率を示すモノをつくりました。
本書では抵抗内蔵型のLEDを利用していましたが、私が持っていたのは抵抗が必要なタイプのLEDだったので、抵抗も使っています。
このチャプターで使われているケースは、サポートページにて、.stl
ファイルが提供されていたので、家に3Dプリンタを持っていたので印刷しました。
透光性のあるフィラメントはもっていなかったので、単に水色のケースがプリントされました。
ブレッドボードが丸っと入っていい感じです。
Chapter 5:ゴミの日をお知らせする装置
続いて、サーボモーター動かして、ゴミの日を指すものを作りました。
これも接続して、サクッとプログラムで動いてくれました!
これまで、ラズパイやってみたいなーと何度も思って色々と買ってみたけれど、実際はLチカさせて終わってしまっていたので、まずこのサーボモーターというパーツを動かすことまで辿り着けたということが本書の良かったところです!!
これも、文字盤データが用意されていたので印刷しました。
が、しかし、後ろのサーボモーターをはめる穴がはまらず...涙
プリンタによっては少しサイズを大きくしてプリントした方がいいかも。 自分の3Dプリンタ力が足りなくていい感じに完成させられなくて申し訳ない...
Chapter 6: スマホで遠隔操作
スマホからサーボモーターを動かし、外出先からお風呂のスイッチを押そう!という章。
この章で利用する Blynkのライブラリは、サポートページの訂正情報のおかげで、無事に利用することができました。
実際にお風呂のお湯沸かしは怖いので、電気のスイッチで実験しました。
設置が非常に難しいですね。
応用編の照度センサーで点灯状況の確認もやりました!
この照度センサーを使って、インターホンの来客ランプを利用して、来客を別室に知らせるものを作りたかったんですが、この時の実験で結構難しそうなことがわかりました。
Chapter 7: 鍵のロックを確認する装置
Chapter 7 では2台のラズパイPicoWを利用して、玄関の鍵のロックを確認する装置を作りました。
本書では鍵の部分で判定をしていたんですが、設置があまりに難しいので、ドアガードの部分の判定をさせました。
つい先ほど作ったので、今も設置されています。
Chapter 8:洋服提案ChatGPTロボット
最後の章は、ChatGPTを利用したロボット装置を作りました。 流石に、本書で使われているタミヤのローラースケートロボまでは手に入れていません。w
日付と気温は少しアレンジして表示させるようにしました!
一読してみて
全部で5つの装置を作ることができました。わーい! 普段やっているアプリのプログラミングと違って、bitを感じれて良かったです。
モチベが高まる!
どの装置もとてもワクワクしました!
今まで興味はあったけれど、Lチカ止まりだったラズパイを(Pi3だったので種類も違うけど)、こうして色々と作ることができたのは非常に良かったです!
モチベが非常に高まる良い本でした。
ピンに関する解説がもっと欲しかった
解説は少なめだと思いました。初心者には真似して作るのも試行錯誤が必要で、少し難しく感じました。
例えば、LEDやサーボモーターを使うところで、PWMというものが出てきます。
コードの説明は以下のようにされています。
led = PWM(Pin(16), freq=500)の部分で、GPIO16番ピンに接続されたLEDをPWMモードで制御するための設定を行なっています。
p.102より
servo1 = PMW(Pin(28))では、GPIO28番ピンに接続されたサーボモーターをPWMモードで制御するための設定を行なっています。
p.117より
ですが、どうしてこのGPIO16やGPIO28に刺したのかというのがわからないんですね。
私は完全に初心者だったので、GPIOって書いてあるところなら全部同じだと思ってしまい、この後出てくる照度センサーの時に少しはまることになります。
PMWに関しては幸いGPIOならどこを使っても利用できますが(あってるよね...?)、照度センサーで利用することになる ADCは、利用できるピンが決まっています。
必要なライブラリをインポートしたあとに、ADC(アナログ・デジタル・コンバータ)の設定をします。ADCは、アナログ信号(この場合はNJL7502Lからの電圧)をデジタル値に変換する役割を果たします。ここでは、Pico W のGPIO26番ピンをアナログ入力として設定しています。
p.164より
Pico W のGPIO26番ピンをアナログ入力として設定しています
という説明が、コードの話だと思い込んでしまい、GPIOのピンはなんでも良いと思ってしまったんですね。
全く同じにする必要はないと思い GPIO 22 に刺して、ADCに対応していないピンでエラーが起きてしまう...などということがありました。
本書の通り26番ピンに刺すと動く...動くけどどうしてGPIO22はダメでGPIO26ならいいんだ?ということが、入出力表を見てみるまでわからない...
また、GND
ピンの説明は本書の中ではありませんでした。
Pico WにはGNDのピンが全部で8か所あるため、図と同じ位置でなくても接続できます。
どういう役割なのかがわからないまま、とりあえずこのGND
というピンに刺しておけば動くんだなという認識で終始進めていました。
今意味を調べなおしたらなるほどってなりました。(なるほど、わからんだが)
なんなら、GND
で調べて右側に接地(アース)って出てくるせいで、ずっとアースの役割だと思ってましたわ。どうりで人に説明できないわけですわ...
GNDピン(グランドピン)とは、==回路内の電圧の基準となる電位(GND)に接続するピン==です。GNDは、電圧が最も低い場所を指し、回路に接続する機器の電位を問わずスムーズに電流が流れるようにする役割があります。
アースとは違う!グランド(GND)を理解するための基礎知識を解説
と!こんな風にこのぐらいの知識で作ってしまうには少し危ない領域なんじゃないかと思うんです...!(デンキ コワイ)
もう少しでいいから、初心者向けの前提知識の章が充実していたら良かったなぁと思います。
本派の人がPico Wをはじめるきっかけに
正直なところ、著者のそぞらさんのブログ記事の方が発信量も多く、ページ数制限もないため、より詳しくラズパイについて学べるんじゃないかなと思います。
sozorablog | Raspberry Piで電子工作をはじめよう
ただ、体系的に学ぶには、本というものは非常に学びやすいです。
限られたページ数だからこそ、読む側もここまでやればできるんだ!と思えてやる気につながった気がします。
自分の場合、ブログ記事だと読みながらマネするというよりかは、読むだけで実際に試すことなく終わることが多かったので、「本」という形で実際に試しながら読むことができて良かったなと思います。
必要なパーツについて
本書はラズパイPicoW本体とパーツがあって初めて実際に試すことができます。
サーボモーターやLEDなどの購入方法は、サポートページの書籍に登場するパーツにて書かれています。
私も足りないパーツは、実際にここから飛んで買い揃えました!
スターターパックが便利!
あとは、Pico WのスターターパックをAmazonで買っていたので、ジャンパーワイヤーや抵抗といった基本パーツは揃っていました。1個スターターパックは買っておくといいと思います。
私の買ったスターターパックには、このPinoutの表とシールがついていました。
これがなかったら大変さが段違いだったと思います。シール、なんなら本のおまけでもつけて欲しいぐらい便利すぎるアイテムです。
ただ、今ここにスターターキットのリンクを貼らない理由として、ラズパイPicoW本体の技適が怪しいです。マークが見つかりません...
Freenoveのスターターキットなんですが、チュートリアルは英語だけどしっかりしていますし、怪しいのは技適だけでキット自体はおすすめです。 コレ(貼らないとはいっていない)
本書を読んで、技適マークあるやつを買ってねと書いてあったので大慌てで探しましたが、どこにも見つかりませんでした。実は通ってるのかなんなのかちょっとわからないので、自分は新しく秋月電子通商で本体を買ってきました。
でもこの本のおかげで、以前秋月に行った時とは大違いで、パーツを見るのがすごく楽しかったです。わからないものがいっぱい並んでいる場所から、少しだけわかるものが並んでいる場所に変わりました。
レシピ本としておすすめ!
実際に全部作ることができました!それが本書の評価の全てかなと思います!
ハンズオン形式の本ではバグとかバージョンの違いがあると、作ることができない場合もありますが、本書ではそのようなことはありませんでした。
作っていてとても楽しかったです。
プログラミングも電子工作も初めてという人には実は少し難しい本なんじゃないかなとは思いますが、完全に真似をしていれば動くので(自分みたいにアレンジせずに...)、まずは「動いて楽しい!」と思える本なんじゃないかと思います。
自分はとりあえず作ってみるタイプなので、向いていたかなと思います。
おわりに
次は何を作ろう?秋月にパーツを買いに行った時に、ついでに買ったco2センサーでも動かしてみようかな?
とりあえずFreenoveのスターターパックについているチュートリアルを動かしてみようかな?
これからも、本書をきっかけに何か作っていければ良いなと思います!
ではでは〜。
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